もくもくと人を描き続け 静かなきもち
でも その熱はうちがわでどんどんと高まっていて
最近は帰り道 それが外の景色に誘発されて ひとり爆発的にきもちがたかぶる
横浜の きらきらとした景色のひとつひとつが その大きなエネルギーと
ひとつひとつが人によってつくられているという実感 両方いっぺんに見えて
信号が赤に変わるのを機に走り出すと そのまま駅まで走ってしまう
ほんとうは キエーとか 叫んだり 三段跳びしたり 側転したり(できないけど)したいけれど まわりを歩く人に迷惑がかかるから ひたすら走っている
走りながら さらにも美しい ひとのつくりだした美しい都市の景色がどんどん目に飛び込んで来て おもわず見る 調和を見いだす
こんなに美しいものを 人の手と意志がつくりだした!
そこには単純に 美というものだけではない 複雑な事情やお金や絡み合った感情があるはずだけれども それでもやはり すごい と思う
原始になんて もどれない わたしはもう この 美しさを知ってしまっている
それでいい これだけのエネルギーを 調和を ひとの意思でつくりだせるなら
やっぱりこの世界に 人が生まれて 死んでいく意味を見いだすから
自然はただ美しい
けど ひとのつくりだす美しさには 意志がある
有限のいのちの ひとつひとつの意志
その複雑さ
となりを歩くカップルも やっぱりこの景色に見入るのは 単純にラブな甘い感情だけじゃあないはずだ!
人間を高揚させるなにか その正体を こういうとき見極めたり!という気になる
内側でたかまった熱と 外の世界の数知れない熱とが芯のところで共鳴して
そこで 聴いている音楽がまた 個人的にあがる 井上陽水の怪しくて狂ってる曲だったり 小室哲哉だったりして わたしのなかで たしかにマジックな時間がやってきて
今宵は月もきれいで やばかった
電車に乗っても まだなにか きもちがあがっていて
ひさしぶりに 本を読む
大江健三郎の本 何度も読んでいるけれど また読む
そして また涙がでそうになるくらいのことを そこに見いだす
「…コールリッジの根本態度に向けて、私は自分としても経験と仕事、観照というようなことをつうじて到達したいと思う。(中略)つまり想像力の力において、私もこの世界をひとつにまとめて把握したい。自分が生まれ出てきたこと、そしていままで生きてきたし、現に生きている、そして死んでゆくけれどもその総体が生きることをしなかったと同じということにはならぬような、そのような世界を確信するために。」
今夜はロマンチック!明日の朝みたら恥ずかしくなるようなことでも それでもいいもん
走りながら撮った 横浜の写真ものせちゃうもん
明日からも 冷静に でも このマジックの時間を信じて 描き進みます
0 件のコメント:
コメントを投稿