2013年2月28日木曜日

観照

観照ということばが気になってしらべたり

夜の港からのあかりをみていたら 台湾から帰ってくる飛行機でみた 東京の無数の
明滅するあかりがどこまでもつづくのを思い出したり

震災のあと 絵を 横のひろがりではなく 奥へ奥へとすすませて重ならせる絵を描きたいと思ったことを思い出したり

ビルのあかりに 人間の気配をみたり

無関係にランダムに描いてきたひとたちがある流れをつくって こんがらがっていくのをみたり

ぜんぶの水脈が 今の絵につながるような気もして
でもほんとうにできるのか?わからないけど 

今日は帰り道歩いて じっくり歩いて帰った
電車の中吊りから 人の顔から 読み始めた小説の一行一行 ぜんぶなんだか じっとみた
観照とは 主観をまじえないで物事を冷静に観察して、意味を明らかに知ること。
対象の美を直接的に感じ取ること、美の直感!だそうだ

そんなことできるんかいな

でも 真剣にやってみる

じっ


2013年2月27日水曜日

内側の熱気と外側が引き合ってもう

いろいろとエネルギー充電し 今朝は朝から夜まで港で制作
もくもくと人を描き続け 静かなきもち
でも その熱はうちがわでどんどんと高まっていて
最近は帰り道 それが外の景色に誘発されて ひとり爆発的にきもちがたかぶる

横浜の きらきらとした景色のひとつひとつが その大きなエネルギーと
ひとつひとつが人によってつくられているという実感 両方いっぺんに見えて
信号が赤に変わるのを機に走り出すと そのまま駅まで走ってしまう
ほんとうは キエーとか 叫んだり 三段跳びしたり 側転したり(できないけど)したいけれど まわりを歩く人に迷惑がかかるから ひたすら走っている

走りながら さらにも美しい ひとのつくりだした美しい都市の景色がどんどん目に飛び込んで来て おもわず見る 調和を見いだす
こんなに美しいものを 人の手と意志がつくりだした!
そこには単純に 美というものだけではない 複雑な事情やお金や絡み合った感情があるはずだけれども それでもやはり すごい と思う
原始になんて もどれない わたしはもう この 美しさを知ってしまっている

それでいい これだけのエネルギーを 調和を ひとの意思でつくりだせるなら
やっぱりこの世界に 人が生まれて 死んでいく意味を見いだすから

自然はただ美しい
けど ひとのつくりだす美しさには 意志がある
有限のいのちの ひとつひとつの意志
その複雑さ

となりを歩くカップルも やっぱりこの景色に見入るのは 単純にラブな甘い感情だけじゃあないはずだ!
人間を高揚させるなにか その正体を こういうとき見極めたり!という気になる
内側でたかまった熱と 外の世界の数知れない熱とが芯のところで共鳴して
そこで 聴いている音楽がまた 個人的にあがる 井上陽水の怪しくて狂ってる曲だったり 小室哲哉だったりして わたしのなかで たしかにマジックな時間がやってきて
今宵は月もきれいで やばかった



電車に乗っても まだなにか きもちがあがっていて
ひさしぶりに 本を読む
大江健三郎の本 何度も読んでいるけれど また読む
そして また涙がでそうになるくらいのことを そこに見いだす

「…コールリッジの根本態度に向けて、私は自分としても経験と仕事、観照というようなことをつうじて到達したいと思う。(中略)つまり想像力の力において、私もこの世界をひとつにまとめて把握したい。自分が生まれ出てきたこと、そしていままで生きてきたし、現に生きている、そして死んでゆくけれどもその総体が生きることをしなかったと同じということにはならぬような、そのような世界を確信するために。」

今夜はロマンチック!明日の朝みたら恥ずかしくなるようなことでも それでもいいもん
走りながら撮った 横浜の写真ものせちゃうもん

明日からも 冷静に でも このマジックの時間を信じて 描き進みます





2013年2月26日火曜日

さようならアトリエ 

ばたばたしていて なかなかおわらなかった ハギエンナーレの絵を
今日アトリエでついに仕上げた
この絵は これからまた いろいろなものをみて 描いてゆくための 少しあたらしい展開
個展がおわったら また この展開について もちょっと考えていこう

ものがある ものをみる そして絵が有る
そういう絵

なんだかだ このちいさなアトリエには 長いことおせわになったけど
2月いっぱいで さようなら
みずちゃんが引っ越しする春までは まだ来ることも有るけれど もう
ここで制作することはないんだなあ
掃除をして きれいにして がらーんとしたアトリエながめ
絵を描く場所 描いた場所は いつも記憶の中に 絵とともに残ってく
このアトリエもそうなるんだね

明日からは 横浜だけがわたしのアトリエ しかもかりそめ
いっぱい描いて いっぱい 記憶に刻みます

ガッツ

ガッツ石松


渋谷でトーク ありがとうございました!

昨日の夜は 芹沢さんとトーク
これまでやってきた 滞在のはなし つくることと それをだれにみせるのか どのようにみせるのかの実践のはなしと では 美術館やギャラリーのような 空間は
どういう存在なのか そういうはなし

芹沢さんに はなしを聞いてもらいながら そうか そうだ 個展をすることは
こういうことだ という ことがわかってくる
有る地域で行われた 一瞬の魔術のような体験 経験 人と人の が
作品となって残るということは その作品が 普遍性をもつかどうか ということになってくる
体験したひとしかわからない共感ではなく
それが 白い壁なり 美術館なりで きちんと伝わるかどうか

わたしのここ数年が 白い壁で 作品で 伝わるかどうか それは 作品の力で伝えるしかないのんだ
なにが残って なにが残らなくて なにが新しく見えるのか
それを試す 機会なのんだ
それはとても どきどきするし 少しの不安
もし作品がからっぽだったら!!!
それぞれの経験や体験は たしかにほんものであったけれど
それを表現にして伝えることができる絵をかいてきたか そのことがわかるはず

展示をしたときに 確かに残るものと その先に有る普遍的なものが
あらわれてくるといい
そうなるよう 描くしかないし そうなると信じて やるしかない

不安も有るけれど やっぱりたのしみだ

芹沢さんのはなしでやっぱりおもしろいのは 芹沢さんもわたしとおなじく
この 一瞬の魔術を 芸術で経験してしまっていて そこが原動力になっていること
そうやって 魔術を信じて また魔術がみれたとき 目が どんどんそのように開かれていって その魔術は じつはいつだって 普段生活しているときの道ばたの風景にさえ
見いだせるようになってくるということ
その 魔術な瞬間を そういう目を 持つことが やはり重要だと はっきり思う
どんな人間も そうやって これからを生きていけるような 気がするんです

絶対的な美の価値観に対する疑問
でもたしかに 美は存在しているし そこを手がかりに 魔術な瞬間を つくりだせるかもしれないのが 美術の可能性なのだろう
でもそこへのアプローチの仕方は 創る側 運営側 発信側 いろいろあって
そのどれも等しく重要で それをやるひとがその魔術の重要性を本当に信じることができるかどうか そこがたいせつだなあ と思った
そして芹沢さんとはなしていて 芹沢さんのような ほんとうにたくさんの 大きな仕事をしてきた 真の大人が ほんとうに信じてやっている芸術を わたしも信じる
芹沢さんの想いを知ることで こちらの力が 底のほうからうおおおとなる
だから 話したい 話し合って で それぞれやりたい
根本のところで よくわかるはなしだった
聞きにきてくれたひとにも それが少しでも伝わったなら よいな と思う

そしてやっぱりこういう場は 人と人の軌道を引き合わせて 昨晩も
思いがけないひとがきてくれていて その再会自体 勇気を得る
台湾のウェイウェイとファンちゃん みやじ 矢彦沢くん みずちゃんもありがとう
トーク終わって みなで渋谷で一杯
つかれていても あたまが冴えて こういうときは なかなか酔わない
今朝
まだ身体にエネルギーの塊
この放出先に 絵がある幸福かみしめて また今日から がんばります

ありがとう


2013年2月25日月曜日

横浜 谷中 渋谷です

昨日は 夕方まで制作し 夜 ハギエンナーレの顔合わせで谷中へ
ひさしぶりの再会のひとやら 初顔のひとやら
どぎまぎしつつも だんだん和む

改修工事もほぼおわり とても居心地のよい空間になっていた
お隣が墓地というのも良い
ホロよって帰宅
今日は夕方までハギエンナーレの絵をかいて
夜は渋谷でトークです!

なんだかめまぐるし でもこれが終われば わりと淡々と制作
今日まで 外へ外へモードです


2013年2月24日日曜日

こつこつ バーン

こつこつ 人間ばかりかいて こつこつこつ

夜 高校時代のともだち 自衛官の と横浜で一杯

この世の理不尽

でも むかしからそう きちんと 個の意識で生きている ともだち

絵を描く時 だれにみせたいか 考える そのときよく思い浮かぶのが
このおともだちです

正気で生きている そうするととても不自然なことがたくさん起こる
彼女に 絵をみせたいのだ

たくさん思うこと有り 

いつもこうやって ふつう に生きて行こうとする 人たちに心揺さぶられる

絵をかくことで すきに動けることで できることがあるかな
そういうことを考えるのは いつもこういうとき

今朝はすこし寝坊しちゃったが これからかきにいく


2013年2月22日金曜日

もりだくさん制作

きのうは夜 みずちゃんがインドから帰国し 梅酒で乾杯しつつ
アトリエで ハギエンナーレの絵
完成せず でも じわじわできてきてる
最近 しゃべってなかったのを ばーと 話し合う

今日は朝から横浜へ
一番乗りでスタジオ 朝 きもちがよい
ひとりきりで ほんとうに静かな制作
ついにかき込む 大きなキャンバス
韓国からきているアーチストや 台湾 フランスからきているアーチストとはなす
夜は ピザパーティがひらかれる
そのときスタジオにいるアーチストがゆるゆると集まって 話す
なんだか 去年台北にレジデンスしていたときを思い出す
そのモードになる

ここはひとつの レジデンスだ

建築 ファッション アート いろいろなことを創りだしているひとたちが集まっている
その 年齢も国籍もちがう集まり でも 創ることにおいておなじ人々
ただ同じ場所で 創っているというだけで その空間が エネルギーに満ちて
やる気も集中力も増
今日は朝九時から夜九時まで そうやってすごした
横浜の夜景 毎日みて 毎日感動して帰る
人のつくりあげたものの中で暮らしている実感
景色も 物も 

そこに人間の意志がある そう思える

行き帰りの電車の時間が 案外ここちよい
リズムが できそうだ
白いキャンバスは まだ埋まり始めたばかり
明日も いくぞ 一日中

ぐー

すてきなバーカウンターがある 手作りピザうまい 料理はひとをつなぐね

2013年2月21日木曜日

[告知] 渋谷でおはなしします 絵のまえで会いましょう!

芹沢さんと公開トークします! ことばで伝えようとする熱を 聴きにきていただける方にも共有してもらえるよう 精一杯はなします
平日夜ですが 渋谷にレッツゴー!
待ってます

:::詳細:::




幸田千依個展プレトーク


[Under35] 幸田千依個展〈Focusing on everything / 絵のまえで会いましょう〉
プレトーク「アーティストの表現と地域アートプロジェクトの今」

serizawa chie_230
ゲスト:芹沢高志(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)
絵描きでありながら、数多くの地域アートプロジェクトや
アーティスト・イン・レジデンスなど人やまちと関わりながら
活動を行ってきた幸田千依。彼女がこれまで様々な都市に
滞在しながら描いてきた作品を新作と共に展示する初めての
大規模個展に先がけて、その表現と活動の魅力に迫る
プレトークシリーズを開催いたします。
ゲストには、各地で開催されている地域アートプロジェクトや
芸術祭に詳しく、総合ディレクターを務めた別府現代芸術
フェスティバル『混浴温泉世界』(大分県別府市/ 2009, 2012年)
などにおける幸田の活動を知る芹沢高志を迎え、アーティストの
表現と地域アートプロジェクトの今についてクロストークを行います。
[日時]  平成25年2月25日(月)20:00~21:30(19:40受付開始)
[会場]  loftwork Lab(東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア10F)
井の頭線渋谷駅 アベニュー口より徒歩 5分、JR渋谷駅 玉川口より徒歩10分
[料金]  無料
[定員]  60名
[主催]  Nomad Production
[協力]  株式会社ロフトワーク
[お申し込み方法] 前日までにウェブフォームよりお申し込みください。定員に余裕のある場合は当日も受付いたします。
[出演者プロフィール]
芹沢高志(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)
1951年東京生まれ。神戸大学数学科、横浜国立大学建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89年に P3 art and environment を開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。帯広競馬場で開かれたとかち国際現代アート展『デメーテル』の総合ディレクター(2002年)。アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(2003年~)。横浜トリエンナーレ2005キュレーター。別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』総合ディレクター(2009年、2012年)。2012年8月からデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)のセンター長を務める。著書に『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め』(毎日新聞社)、『別府』(別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』実行委員会)など、訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』(ちくま学芸文庫)、ケネス・ブラウワー『宇宙船とカヌー』(ちくま文庫)などがある。
幸田千依(絵描き) 
1983年東京生まれ。2007年多摩美術大学卒業。 様々な場所に住みながらつくる、レジデンスや滞在制作を中心とした活動を行っています。完成した絵画を展示するだけでなく、公開制作を自覚的に行い、自身が絵画をつくる過程を見せること、人と作品との出会い方について考え、描くことと見せることの両方について模索。「歩く絵のパレード」など、絵画を室内以外で見せる試みなども展開しています。
[お問い合わせ] Nomad Production(ノマドプロダクション)橋本
Tel:080-5046-2612
E-mail:info[at]nomadpro.jp
※[at]を「@」に書き替えてご送付ください

2013年2月20日水曜日

横浜の空気吸い込み 白いキャンバスに挑む

今朝はさっそく ハンマーヘッドスタジオへ

快晴の朝 馬車道から歩く いつみても わー!となる海辺の景色 広い空と海

これからここに 通いつめ

なかなかいい!

そして朝のスタジオ

天井が高く スコーンとしてて 午後までの 自然光がすごくいい

スタジオ内は どこかでだれかがピアノの練習していたり フルートが聴こえたり
スタジオアーチストが キックボードで移動していたり 子供のバレエ教室があったり
なんだか ユートピアみたい
世間の時間の流れからきりはなされた 創造と表現のための空間

台北からきているアーチストや そのほかも色々な国からの
そういうひとたちとの会話 たのしい

キャンバスみたい 学校きらいだったけど この雰囲気 今 なじめる
とにかく集中するにはもってこいの場所だ
朝の電車移動も 気持ちの切り替えにはちょうど良いし
アトリエ籠りの制作とは ふきぬける風がちがう

今日はおおきなキャンバスをひたすら張って 空間をじぶんの家みたいにして
つくるつくる
でかいキャンバスはるの たいへんで 汗だく
空調きいてて 春みたい
夜までかかって セッティング
何人かとおしゃべり 再会
さてやるぞ
壁がまってる キャンバスがまってる


2013年2月19日火曜日

引っ越し完了!

むおお と やる気

次の展開にむけて

人にまみれ 横浜に入り込み 

整える

よい流れだ あとはやるだけ 

広い白い壁が そそり立つ

勇気と 畏怖と

それをエネルギーに


2013年2月18日月曜日

小休止 新しい絵

昨日で一旦 個展のための絵は一段落
明日がひっこしで 
今週末くらいから また新しいリズム

今日は 3月に谷中でやる ハギエンナーレのための絵を描いた
谷中をうろうろして 気になる景色もみつけたし
まえまえからやりたいなあ と思っていたふたつのあたらしいことを この絵でやる
ひとつは ものをみて描くこと 観察して描くこと
写真ではなく もの
今回は 石 植木 流木を描く
これはたのしい ものを より ものらしく描くにはどうするか
普段は 石 としか認識していないものを じろじろみて みまくる作業

もひとつは 絵を外に展示すること
今回は 雨ざらしです どきどき
外の空気の中 ほんものと 絵 絵の中で変わるスケール
んー まだぜんぜん説明できないや
描いているかんじは たのしい
今 手にもっている石が 絵の中で風景に!! みたいな 両方交互にみるような

とにかく 観察が楽しい

ああ ゆっくり描きたいなあ でも タイムリミット ありますよ
今日は完成せず
明日のお引っ越しの為に 早く寝ます


2013年2月17日日曜日

松明をもっているんだ

最後の絵 
最後の絵は 6枚組 
でもとても小さい絵 キャンバスの規格の中で一番小さいサイズ 0号

 この絵だけは 独特
一枚の絵の中に ひとりしか人がいない絵を描くことは たぶん はじめてで
0号のキャンバスを使うのも 稀なことです

どうしても 一番小さい単位がよかった
しかもそれがはじまりではなくて 他のすべての絵を描き終わったあと 最後に
一番小さな単位で絵を描きたかった

それはこれまでの絵とは根本的にちがう絵
描かれているものは同じでも ちがう気持ち
この小さな絵が 大きな壁面と そのほかの大きな絵たちに負けず
光を放ってくれたら いいんだ
願った 願って描いた

だいじょうぶさ だってみんな 松明をもっているんだ



なごりおしいアトリエ

この数日 外出や アトリエひっこし準備や なんやらで あまり絵をじっくり描けなかった
来週に これら 描いてきた絵たち もろもろ道具など 横浜のほうに運び出す

2月後半からは ハンマーヘッドスタジオで おおきなおおきな 絵を描く
これまたなんでいつも ぎりぎりスケジュールにしてしまうのか
でも とにかく 第二部制作 しんどそう
でも 今まで描いていた こつこつ と ひとり 世界をつくる みたいな絵と作業ではなく もーと ひいた 大きな視点
絵のようす サイズ 環境が変わると 自分のリズムも変わる
あたらしい 良いリズムがつくれるかが 今は不安 やるけど

そういうわけで この小さなアトリエで 自分ルールで暮らしてきた生活は もうすぐおしまいだ
まだ絵がすこし残ってる 今日と明日 この時間を愛おしんで やる


昨日は 私がチラシのイラストを担当させてもらった
ミクニヤナイハラプロジェクトの「静かな一日」をはしもさんと観に行って来た
ニブロールとはまた違う 言葉と動きのシンプルさ
溢れ出る言葉と動きの反復 両極の言葉がめまぐるしく繰り返されて
それを追って行くと 中間の感情がうっすらと立ち上がってくるよう
それが良かった
わたしも 洪水みたいな情報量の絵が描きたいな
シンプルにひとつの強いメッセージを大きく伝える 表すのではなく
たくさんの細部で成り立っている この 今の状態をそのまんま 描きたい
矛盾しているすべてのものごとが 
磁石みたいに反発し合ってるんだけど それがひしめいてて 大きすぎて
外からみたらエネルギーになっている みたいな

総体を眺めたい でも 高見の見物じゃあなくて その細部のひとつひとつを
手に取るように ぞくりとするように 想像できるみたいに

観に行ってよかった!

さあ 自分の絵 自分のアトリエ 静かな一日です




2013年2月14日木曜日

石巻から立石さん!

昨日夜 個展のために いろいろな人と話すシリーズで
石巻の 日和アートセンターの立石さんと 話をした
わざわざ石巻から新幹線できてくれて!
橋本さんと3人で うまい居酒屋で飯をくって はなす

日和アートセンターは去年夏に 歩く絵のパレードをやったし 展示もしたし
震災後 石巻にはゆかりができていたし なんだかはなすことは尽きなかった

わたしがひとり どこかの土地にひょい とはいって 芸術 という共通意識が薄いような 日常のところ そこで起こる きらきらしたことと しんどいこと
でも それをやってく中で 自分の立ち位置というものや 自覚や 個人でやっていく
という意識がどんどん明確になって。

そういうはなしを 一年前にひょいと 石巻に来て 場をつくってやっている立石さんと
できると思ってた 聞きたいと思ってた

案の定!そうそうそうそう!という感覚で
立石さんは ものをつくる側ではなく アーティストと土地の人やものの中間に立っていて その宙ぶらりん感が おもしろい でも 立石さんは 自分の身を媒介に ものごとを進めている すばらしー
たくさん話して 
最後は 世代のはなしになる わたしも20代後半になってはじめて自然と思ったことが
これから自分たちの 「世代」になにができるか というような責任感だった
それをやはり 立石さんも 女川のチエちゃんらと話し合っていて
考えている石巻での構想が 
このあいだサッコとみずちゃんと電話ではなしたこととものすごく同じこと言ってて
わー!となる
今 石巻 というか 地域 地方 にひつようなもの
なにかを受け取る側と与える側にわけてものを考えるのではなく
まず とことん知ること それも 表面ではなく 歴史を
そして とにかく 話すこと あらゆるひとが話し合いの場で 今を 今のそれぞれのリアルを発言すること
その話し合いの総体の中から 話した人全員が 熱を共有し じゃあどうする?ということを 全員が考え 全員が実行する 外とか内とか関係なく 得意なことを 役割もってやればいい

立石さんが まずお金ありき ではないって地元のひとにおこられた というはなしがよかった
そうそう お金がないと運営できない!ではなく なにが必要か なんで必要か じゃあどうするか という順番
なくていいものなら なくていいわけだ
必要なことがはっきりしてくれば どうやってお金をあまりかけず やれるかな?と考えることができる
そして案外 そうできるんじゃないか という立石さんの実感 
いいねいいね


まあ あたりまえのことなんだけど 

あー たのしみ 
石巻の歴史 昔の大震災の2年後の 開港のはなし へんな名前の船のはなし
伊達政宗のはなし
わすれたけど ちょっと聞いただけで 面白かった
出来事は ずれながら くりかえす 同じと違いを きちんと知りたい 学びたい

もりもりだくさんな会話をし 帰宅

ゆうき リンリン

ありがとう立石さん
ろくろを廻してる立石さん笑

 

カウンターファイア

というキーワードがずっとある

すべてのもの(絵)に対しての

それはそれは 小さい絵 の 集合

あと少し


2013年2月12日火曜日

いくつもの風景を

夜明けのような 夕暮れのような 海のような時間帯は あたまもまっしろなります

これまで経験した いくつもの まっしろを 一枚の絵に

みたことあるものの 感じを 一生懸命 想い描く

それはすでに ある一点ではなく いくつもの視点と時の複合

そしてできあがるのは 今の 新しい懐かしい風景

オリーブの植木を買ったら 近所に生えている似たような木が気になるようになった

それも ひとつの風景に


2013年2月10日日曜日

おはなし夜

きのうは夜 ドイツからきているリンダと久しぶりに再会

リンダとは こうふで会った
とにかくめちゃくちゃ可愛いし 魅力的なおんなのこです
日本語完璧 

中目黒で呑んで いっぱいはなして はなしすぎて 照屋さんも来て
はなしすぎて 終電のがす。。 このパターン多いな

始発で帰宅

個人で生きてくこと つくること なんでそれを人に見せたいか
つづけてくこと ドイツいきたいってはなし

ねむい ねむいが よい夜でした
中目黒だいすき 大樽だいすき

つづけていれば また会える

生きる軌道を 引力で引き寄せ合うことができるのですね


2013年2月9日土曜日

2013年2月7日木曜日

ひとに言葉で伝えること それも表現

今日は午後 リーフレットにのせるための 芹沢さんとの対談
いい天気で ひさびさの電車 景色 人 たのしい

芹沢さんは 別府のあの わくわくの企画者

2009年のあれから どんどこ わたしの進む道が変わっていって
ここまできた
そのことを やっぱり芹沢さんに聞いて欲しい!はなしたい!
と思っていた

この数年のこと 絵のこと 自分のあたまのなかには 整理されずにぜんぶつまっているけれど それを 改めて 対談 というかたちで 語ること その時間は
やっぱり 日常のそれとは違って プレゼンとかとも違って
一歩ふみだした 表現の世界だった

話の中で そうだそうだ と 自分も納得することもあり
芹沢さんの 考えていることが こちらにもよく伝わって 想いを共有する部分
新しく発見する部分 多々有り 脳みそが 絵をかいているときとはまたちがうかんじで
でも同じように 沸騰
とてもよかった

人に伝えたい と真剣に思って はなしをすることは やはり 熱量を伝播させ
こちらにも その熱が分け持たれて とてもよい

ただ吐き出すのではなく 伝えようとすること 

芹沢さんのはなしは とても穏やかで的確で 共感とユーモアに満ちています

対談を終えてそとにでて 目にみえるものが輝くような 全てに対して 勇気を得るような興奮があって それは わきで聞いていた橋本さんにも分け持たれていて
それがまた 嬉しい
ふたりでごはんを食べながら なんだか やれる というような 気分
こういう一瞬が 魔術(芹沢さんのことば)なんだと思うし
わたしも絵で こういう一瞬を つくりだしたいと思う

帰り道のすべての景色を わけもなく丁寧に眺めるような だれかに会いたくなるような
明日からを 肯定的に考えられるような 一瞬を 積み重ねて行く
また大変になっても その一瞬は消えてなくならないから やっぱりやれる
心が折れる の 逆
心がたつ というかんじ

またやれる これからまた やれると思う

ありがとう芹沢さん

いい一日でした


2013年2月6日水曜日

うむ

今朝 せまいアトリエに 今まで描いた絵を並べてみた
どういう密度か あと なにが足りないか 考える為に

せまいアトリエでは ぐるりと壁を囲んで ぎゅむぎゅむしている絵
こもっている絵

でも実際は 超広い空間に 展示されるんだよねえ

この密度が どのくらい 放つか やっぱりまだ 想像できなーい

でも たしかに 熱量はある 熱量に なっている と 思う たぶん たぶん たぶん

午後から

残りの絵 決めて 描いて

今までのでかいサイズとはうってかわって 小さいサイズ

これはこれで ぜんぜんちがう きもち

プラモデルつくるみたいな

大切な宝箱をつくるような そういうきもち

いろいろ気をつけないと 小さい絵は ちいさっっ てなってしまう

小さい絵の中に 熱量を 深い穴を 厚みを 光を ぐっとね

へらへら

パノラマでとってみたけど むつかしいな

2013年2月5日火曜日

目→手 直結!!

なんだかだいじな絵になりそうだ と思いながらかいていた絵
昨日の段階で 一進一退しつつも 焦らないよう ふんばって
今日 綱渡りするときみたいに 目の前のことだけ
というか 絵と私だけ になって 描いた

目が サーチアイ! ってなって 一瞬で画面を把握して
おかしいところをみつけだして 手がさっとのびて修正する

たまにうしろにさがって また サーチアイ! ってなって さっきとちがう距離で
把握しなおす
で さっと戻って手がのびる

今回最高のシンクロ率で 朝から夜まで出来たと思う
ごはんたべるの 完全にわすれーた

もうね 雑念や疲れがはいる余地はなく なにせね たぶん 脳みそで考えてないかんじで
目という脳と 手が とくべつな回路でむすばれるような そういうきもち

画面を把握する っていうのが いつも 不思議に思う
どこがよくてどこがわるいか 脳とか言語とかで考えてなくて
完全に目にたよってる あとで考えてみても なんでここはだめなのか とか 口では説明できないのに 迷い無く 良し悪しが判断できる
基準はただひとつ 美しさ にあるとは思うんだけど 説明は不可能

こういう状態が続くと いよいよやばくなってくるけど こういう状態まで持って行けないと やっぱり なんかだめだ

今日は 頭が冴えに冴えていますが 明日からにむけて またゼロからですからね
このかんじ つづくかわからないが なるべく保って
やっていこう
ピークは今週

はい

はいはいはい!

2013年2月3日日曜日

勝負所

ジェンガをつむときくらいの集中力で12時間

それでも まだ届かず 

気をぬかず そろそろ と

つづく

ぴょーん

2013年2月2日土曜日

カッ

一日中 燃えた

よいよい

目がかすむけど

明日も

春よ

みずポニョ

2013年2月1日金曜日

四畳半でつかの間天国

今日は小春日和めいてて 少し降った雨も しっとり いいにおい
春が待ち遠しい

夕方 みずちゃんが 神戸での大仕事を終えて 体調絶不調で帰宅
だしきって しなしなになってて でも明日の早朝から一ヶ月インドいく という
30代の体力ではもうしんどいスケジュール

へろへろになりながらも やっぱり話す

なんかうまいものを食べてゆっくり話したいが 時間も余裕もなく
結局コンビニで食べたい物を買い 荷造りのせいでさいこうに汚くなった四畳半で
AKBのはなしなどして コンビニ弁当を食べるつかのまの至福

結局 こういう 場末みたいなところと 場末みたいな惚けた話が 落ち着く
つねにあたまをフル稼働させて 自分の生活もリズムも整えてやっていくけど
こういう 場末感に しっくりきてしまう

絵をやってて よかった と思う反面

しっくりきてしまう

そんなのもつかの間 あっというまに夜で
みずちゃんは 熱もでだすし 私の絵も まだまだだしで
ヒー ってなり そこで サッコから電話で
今 石巻にいて 春にやろうとしている つるの湯祭りの話し合い
一緒にいろいろはなす
なにも終わってないし 色々なことは 刻々変化して でも 変化しないたいせつなものもあって 色々 はなす
春 とにかく春に なったら もっと穏やかに考えられる

サッコとの電話の後 部屋はぐちゃぐちゃだし 絵は途中だし 夜はふけてるし
ヒーヒー なるけど ともかくも また明日から やる
みずちゃんどうか 無事にインドから帰国して

わたしの身代わりのウルスラさん人形を連れて行って なにかあったら
ウルスラさんが身代わりになってまっぷたつに裂けるからね

毎日を一生懸命生きること 実はほんとうにたいへんにエネルギーが必要
でも そうやっていきたいのんだ
熱でても 関節痛んでも

ヒー となるけれど やっぱり やる気もでるのが 四畳半での 時間です

とにかく気をつけて いってらっしゃいインド
わたしも 熱量を 絵に ささげます

おやすみなさい